ウランバーナの森

こんなお下劣な小説があったとは!しかも奥田英朗のデビュー作!攻めすぎです、先生!!!!主人公のモデルはジョン・レノン。当然、オノヨーコ、ショーン・レノンをモデルにしたキャラクターも出てきます。そしてキース・ムーンまで!!!
ジョン・レノンが主夫になって軽井沢で過ごした日々を題材にしている。主人公の生い立ちも、モデルそのまま。
この主人公ジョンが便秘に悩まされる話。この便秘との戦いが強烈。下剤飲んだり、浣腸したり、病院でもらった本格的な浣腸までに手を出したりと、ウンチを出そうと大格闘する。これが滑稽で笑える。
単に便秘と戦うだけってわけじゃなく、彼の過去の心の傷を癒していく過程も見逃せない。キース・ムーンのヤンチャ坊主っぷりもリアルでうれしい。
賛否両論ある作品だけど、私は是非勧めたい1本。

ウランバーナの森 (講談社文庫)

ウランバーナの森 (講談社文庫)