怪しい人びと@東野圭吾
短編集。12年も前に発行されたらしい。でも内容は、今の東野調と変わらない。
以下、一作品ずつ感想(ネタバレ)
●寝ていた女
葉山広江はやはり悪玉だったな。ああいうお嬢様タイプが一番怖い。設定は奇抜で面白いし、モデルにしただろう「アパートの鍵貸します」が見たくなった
●もう一度コールしてくれ
これはいかにも東野らしい。なんとなく心に引っかかる話。
●死んだら働けない
短編だったからこそ成立した話。
●甘いはずなのに
これが一番胸を打った。まぁそういう話だからなんだけど。人との出会いって大切だよね、老人夫婦に出会ってなければ自分の過ちに気付けなかっただろうから。そういう自分は、人との出会いを避けているが。オープンな自分になってみたい
●灯台にて
これは一番ハラハラした。どうなるんかなって。始まり方からして意味深だったし。あの1頁を読んだら、最後まで読むしかないって。佑介を警察に突き出すより、誰にも言わず弱みを握っておくのは賢い。逆恨みされるケースもあるかもしれんけど。
●結婚報告
東野らしくない終わり方。なんか爽快な終わり方。人死んでるのにね。
●コスタリカの雨は冷たい
ありがちな展開。最後に持ってきたのは正解。
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