天国と地獄
すき焼きをつつきながら。
タイトル「天国と地獄」の意味には、なるほどと唸ってしまう。ラストの面会所で、精一杯強がりを見せるも最後には死刑の恐怖に怯え狂う犯人・山崎努(!!)がとても良い。このシーンまでの約20分は、ほとんど台詞もなく犯人の行動が流れるだけ。ここまで引き伸ばしといて、あのラストは卑怯。ずっしりと心に圧し掛かる。
煙突からピンクの煙が上がる有名なシーン。あれだけ有名なシーンだというのに、カットは数秒。でも十分印象に残る。この作品の見せ所をたった数秒しか流さない黒澤さんは太っ腹。
三船さんの演技は一級品。犯人を執拗に追いかける刑事役の仲代さんもハマリ役。
さて、次はどの黒澤作品をみようかな。
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